
「昨日内見した中古住宅がとても気に入り、仲介業者と売主に購入意思を伝えました。しかし住宅ローンの仮審査がまだで、仲介からは『金曜日にまとめて仮審査と買付をします』と言われました。その間は他の方からも問い合わせがあるそうで、物件を取られてしまうのではと眠れません。今すぐ買付証明を出した方がよいのでしょうか?」
同じようなお悩みを抱えている方も多いはず。この記事では、中古住宅購入の流れ・買付証明の意味・仲介業者との付き合い方・物件を抑えるための最適な動き方を詳しく解説します。
✅ 中古住宅購入の流れ(図解で理解)

中古住宅を購入する際の一般的な流れは次の通りです。
👉 ポイントは 「買付証明は仮審査より先」 という点です。多くの方が「仮審査をしてから買付を出す」と誤解しがちですが、買付証明書は法的拘束力がなく、キャンセルも可能。まずは先に出して“順番待ち”に並ぶことが最重要です。
✅ 買付証明(購入申込書)とは?

買付証明(購入申込書)とは?
- 売主に「この条件で買います」という意思を示す書類
- 法的拘束力はなく、契約前なら取り下げ可能
- 売主・仲介は買付順に優先度を付けるのが一般的
📊 買付証明と仮審査の違い(表で比較)
項目 | 買付証明 | 仮審査 |
---|---|---|
目的 | 売主に購入意思を伝える | 金融機関に返済能力を確認してもらう |
タイミング | 内見後すぐ提出可 | 買付後〜契約前 |
拘束力 | なし(キャンセル可能) | 銀行審査結果として効力あり |
✅ なぜ「買付証明を先に出す」べきなのか?

なぜ「買付証明を先に出す」べきなのか?
中古住宅は 基本的に先着順。いくら「買いたい」と口頭で伝えても、買付証明を出した人が優先されます。仲介業者が「まだ仮審査をしていないから」と理由をつけて買付を遅らせると、その間に別の買主が買付を出してしまうケースも珍しくありません。
❌ 失敗例
- 仲介が「金曜にまとめて」と言っている間に、他の買主が買付を出してしまった
- 本命物件を逃してしまい、妥協して別の物件を高値で購入
👉 「買付証明を先に出す」ことが、物件を守る最大の防衛策です。
✅ 仲介業者の動きが遅いときの対処法

仲介業者の動きが遅いときの対処法
1. はっきり希望を伝える
「この物件を絶対に買いたいので、仮審査より先に買付を出したい」と強く伝えることが大切です。
2. 書式をもらって自分で記入
仲介業者が動かない場合は、買付証明書のフォーマットを送ってもらい、自分で記入して提出できます。
3. 仮審査は並行して進める
銀行は仲介を通さなくても直接申し込めます。最近はWeb申込で即日回答が出る銀行も多いため、スピード感を持って動けます。
✅ 手付金を用意できるなら有利になる

手付金を用意できるなら有利になる
売主にとって「すぐに契約できる買主」は非常に魅力的です。買付証明と同時に、
- 手付金を準備済み
- ローン仮審査もすぐ動ける
- 契約日程も柔軟に合わせられる
と伝えることで、売主側からの信頼が高まり、交渉を優位に進められます。
✅ 実際のアクションプラン(フローチャート付き)

具体的な手順
- 仲介に「今すぐ買付証明を提出したい」と連絡する
- 買付証明書に以下を明記する
- 購入価格
- 頭金やローン予定額
- 引渡し時期の希望(できれば売主に合わせる)
- 銀行の仮審査をオンラインで並行申込
- 手付金をいつでも支払えるよう準備しておく
✅ まとめ:買付はスピード勝負!

買付はスピード勝負!
- 不動産は「先着順」、買付証明を出した人が優先
- 買付証明はキャンセル可能、迷ってもまず出すのが安心
- 仲介が遅いなら自分で動く勇気を持つ
- 仮審査は後からでも追いつける
📌 チェックリスト
- 気に入った物件はすぐに買付証明を出した
- 仲介に希望を明確に伝えた
- 銀行の仮審査を並行して申込んだ
- 手付金を準備済み
これらを実行すれば、安心して「本当に欲しい物件」を手に入れられます。
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