
地方都市での戸建て住宅購入を検討している方にとって、住宅ローンの返済計画は大きな不安のひとつです。
今回は、夫婦2人+将来子ども2人を想定したケースをもとに、返済可能性やキャッシュフローを整理してみました。
1. 住宅購入の条件

住宅購入の条件
- 土地価格:3,000万円
- 建物価格:4,000万円(長期優良住宅・断熱等級7・全館空調・トリプルガラス・太陽光発電など標準設備付き)
- 追加オプション:中庭・その他設備で+500万円見込み
- 合計予算:7,500万円前後
- 頭金:1,500万円(両親からの援助1,000万円+株売却500万円)
- ローン:5,500~6,000万円、夫単独・変動金利0.8%、期間40年
注:注文住宅のため、オプション追加により予算がさらに上がる可能性があります。
2. 家族の収入・資産

家族の収入・資産
世帯構成 | 年齢・職業 | 年収 |
---|---|---|
夫 | 35歳・教員 | 630万円 |
妻 | 32歳・会社員 | 400万円(将来パート見込み) |
- 貯蓄:250万円
- 株・投資信託:1,300万円
- 頭金充当:株500万円を売却予定
3. 月々のローン返済額の目安

月々のローン返済額の目安
住宅ローンの安全ラインは、夫単独返済の場合は年収の25〜30%程度です。
借入額 | 月々返済額 | 年収に対する割合 |
---|---|---|
5,500万円 | 約13.3万円 | 約25% |
6,000万円 | 約14.5万円 | 約28% |
このケースでは、夫単独ローンでも返済可能な範囲に収まります。
4. 将来のリスクと注意点

将来のリスクと注意点
- 子ども2人の教育費
- 小中高公立:約600万円/人
- 私立大学:約1,500〜2,000万円/人
→ 2人分で総額3,000〜3,500万円が必要に
- 妻の産休・育休・時短勤務
- ローン返済には直接影響なし
- 教育費・生活費の負担は増える可能性あり
- オプション費用の追加
- 中庭や追加設備で借入額が増えると月々返済も増加
- 家計全体のバランスを確認する必要あり
5. キャッシュフローで確認する安心ポイント

キャッシュフローで確認する安心ポイント
- 年次ごとの「ローン返済+生活費+教育費」を整理することで、将来の資金の余裕度が分かります。
- ピーク時の教育費とローン返済が重なるタイミングをあらかじめシミュレーションしておくと安心です。
- 現金や株式資産から補填可能かも確認しておくと、急な支出にも対応できます。
6. まとめ

まとめ
- 今の条件でも夫単独ローンで返済は可能
- ただし、教育費のピークやオプション追加分を考慮すると、予算調整や優先順位の見直しがあると安心
- キャッシュフローシミュレーションを活用して、将来の資金不足リスクを可視化することが重要
注:住宅購入は人生最大の支出です。収入・貯蓄・資産、将来の教育費を総合的に考えて計画しましょう。