2025年4月、自民党東京都連が今夏の参院選(東京選挙区)に擁立を検討していた、難民支援NPO法人「WELgee」代表の渡部カンコロンゴ清花(わたなべ かんころんご さやか)氏が、「公認に至らず」として出馬を断念したことが話題になっています。
X(旧Twitter)では「公認至らず」がトレンド入りし、ネット上でも賛否が分かれています。この記事では、その背景と経緯をわかりやすく解説します。
そもそも渡部カンコロンゴ清花氏とは?


- 1991年生まれ、静岡県出身の社会起業家。
- 難民支援団体「WELgee」を設立、日本に逃れてきた若者たちのキャリア支援に尽力。
- Forbes「30 under 30」や日経ウーマンオブザイヤーなど受賞多数。
- 近年はテレビのコメンテーターや大学講師としても活動。
- 国際NGOや国連関連の経験も豊富。
なぜ「公認至らず」になったの?

自民党東京都連は、東京選挙区の候補として渡部氏の擁立を進めていましたが、過去のSNS投稿が問題視されました。
- 渡部氏は過去(2014年ごろ)にXで安倍元首相に対する批判的な投稿をしており、「『バカに権力を与えるとどうなるか』という見本が今の安倍政権」といった内容が確認されました。
- これが保守派を中心に強い反発を呼び、自民党内からの擁立反対の声が相次ぎました。
- その結果、党としての最終決定には至らず、渡部氏自身がnoteで「公認には至りませんでした」と発表しました。
渡部氏の反応と釈明

渡部氏は自身のnoteで、過去の発言について次のように説明しています。
- 過去の価値観を反省
「当時は狭い視野の中で左寄りの思想を持っていた」 - 実家の影響
「自民党批判が日常的な家庭環境だった」 - 価値観の変化
「大学院で多様な考え方に触れ、過去の自分の偏りに気づいた」 - 自民党を選んだ理由
「現実に政策を動かせる政党として注目し、共感した」
なぜトレンド入りしたの?

この一連の騒動が注目された理由は、以下の3つです。
- 政治的な「転向劇」
過去に自民党を批判していた人物が、その自民党から出馬しようとしたという展開が話題に。 - SNSの“過去発言掘り返し”問題
古い投稿が政治の場面で再び問題視されるという構図に、多くの人が関心を寄せました。 - 急展開の決着
擁立報道からわずか数日で出馬断念という、スピード感ある動きがトレンド化の要因に。
まとめ

簡単に言うと、「難民支援で知られる社会起業家が、自民党から出馬を目指したが、過去の安倍政権批判が原因で公認を得られなかった」という一連の流れです。
この件は、政治における思想の変遷や、SNSの発言の重みについて、改めて注目が集まるきっかけとなりました。