トランプ米政権が、石油由来の人工着色料を全米の食品供給網から排除する方針を明らかにしました。
これにより、私たちの身近な食品や飲料、医薬品にまで広く使われてきた人工着色料が規制の対象となる見通しです。
なぜ今、人工着色料が問題視されているのでしょうか?その背景には、健康リスクと子どもへの影響があるようです。
■ なぜ人工着色料が問題に?発がん性や子どもへの影響が指摘

赤色3号、赤色40号、青色2号、緑色3号といった人工着色料は、動物実験でがんや腫瘍の発生との関連性が指摘されてきました。
さらに、黄色5号や青色1号などは、子どもの行動異常や睡眠障害との関係がある可能性も示されています。
たった1ミリグラムの黄色5号でも、敏感な子どもにはイライラや集中力の低下を引き起こす可能性があるとされています。
■ トランプ政権が踏み切った背景は?「健康第一」の新スローガンも

トランプ大統領は
「Make America Healthy Again(MAHA)」
=“米国を再び健康に”
という新たなスローガンのもと
健康や食品安全に関する委員会の設置を命じました。
具体的な法案には言及されていないものの、FDA(食品医薬品局)や保健福祉省による規制強化の動きは確実に進んでいます。
記者会見は4月22日に行われる予定で、そこで詳細が明らかにされる見込みです。
■ 州レベルではすでに規制が進行中!

注目すべきは、政党を問わず、全米の半数以上の州で人工着色料に関する規制が進んでいることです。
すでにウェストバージニア州では一部着色料の全面禁止に踏み切っており、
ケネディ保健福祉長官もこの動きを公然と支持しています。
■ 業界の反応は?全国統一ルールを求める声も

一方、製菓業界などからは「州ごとのバラバラな規制では混乱を招く」という懸念も出ています。
業界団体は「規制はFDA主導で、全米で統一されたルールにしてほしい」と求めており、今後の制度設計が注目されます。
■ 「カラフルな食品」に隠れたリスク、今後どう変わる?

一見、食欲をそそる色鮮やかな食品。
でもその裏には、発がんリスクや子どもへの健康被害といった“見えないリスク”が潜んでいました。
今後、人工着色料が排除されることで、私たちの食生活はどう変わっていくのでしょうか。
「なぜ今なのか?」の答えは、健康を守るための一歩として注目すべき動きと言えるでしょう。
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参考記事
トランプ米政権、食品流通網から人工着色料排除の計画発表へ
(CNN)
https://www.cnn.co.jp/usa/35232119.html?ref