2025年5月27日、米国保健福祉省(HHS)は、健康な子供と妊婦に対するCOVID-19ワクチンの定期接種推奨を正式に撤回しました。
この発表は、CDC(疾病予防管理センター)が新たに策定したガイドラインに基づくもので、科学と「常識」に立ち返る政策転換だとされています。
しかし、アメリカ国内外ではこの決定に対して賛否が分かれており、日本の対応にも注目が集まっています。
本記事では、アメリカの新方針の概要、日本政府の対応、そしてワクチンの安全性に関する重要ポイントを図表・Q&A形式でわかりやすく解説します。
📊【図解】2025年5月時点の米国CDCワクチン推奨状況

【図解】2025年5月時点の米国CDCワクチン推奨状況
対象者 | 推奨内容(2025年5月) |
---|---|
健康な子供(6か月以上) | ❌ 定期接種推奨を撤回 |
健康な妊婦 | ❌ 定期接種推奨を撤回 |
高リスク者(65歳以上、基礎疾患あり) | ✅ 接種推奨を継続 |
この表からも明らかなように、アメリカでは特定のリスク層に限定してワクチン接種を推奨する方針にシフトしています。
🔍なぜアメリカは方針転換を?|背景と専門家の反応

なぜアメリカは方針転換を?
背景と専門家の反応
今回の変更は、FDA(食品医薬品局)が年次ブースター接種に対し新たな臨床試験を要求したことに始まります。
また、心筋炎などの副反応リスクへの対応の遅れに対し、トランプ政権が「mRNA技術の安全性に対する懸念」を表明し、モデルナへの資金提供も打ち切る方向に進んでいます。
ただし、CDCの予防接種諮問委員会(ACIP)による正式な審議を経ていない決定であるため、妊婦への推奨撤回については「科学的根拠が不十分」との批判も出ています。
🗾日本政府の対応は?変わらず「全世代に接種推奨」

日本政府の対応は?
変わらず「全世代に接種推奨」
日本の厚生労働省は2025年5月現在、以下のような方針を維持しています。
✅ 日本政府の現行方針(2025年5月時点)
対象者 | 日本の推奨方針 |
---|---|
子供(6か月以上) | ✅ 引き続き接種推奨(費用公費負担) |
妊婦 | ✅ 接種推奨(胎児への抗体移行も考慮) |
高リスク者 | ✅ 接種推奨 |
特に妊婦については、以下のような理由から接種が推奨されています。
- 重症化予防:妊婦が感染すると重症化や早産リスクが高まる
- 胎児保護:ワクチン接種により母体から胎児へ抗体が移行
- 費用負担なし:接種費用は国費でカバーされており自己負担なし
ワクチンへの危険性も必ず視野に入れてほしいと考えています。
ご自身でしっかり情報収集を行って、慎重に検討してほしいと思います。
❓よくある質問(Q&A)

よくある質問(Q&A)
Q1. アメリカでは子供や妊婦がワクチンを受けられなくなるの?
A1. いいえ。定期接種の推奨が撤回されただけで、ワクチン自体は引き続き利用可能です。ただし、今後は保険適用外になる可能性もあり、接種費用が個人負担になるケースも考えられます。
Q2. mRNAワクチンは本当に安全なの?
A2. 現在までの研究では、mRNAワクチンは重症化を防ぐ効果が高く、世界中で広く使われています。
ただし、副反応(心筋炎・アナフィラキシーなど)の報告もあるため、自分自身や家族にとってのメリットとリスクをしっかり比較・検討することが大切です。
Q3. 日本でも今後、アメリカのように方針が変わる可能性は?
A3. 現時点では、日本政府は引き続き接種を推奨しています。ただし、今後の副反応報告や世界的な動向によって、柔軟に見直される可能性はゼロではありません。最新情報に注意し、医師とよく相談して判断することが重要です。
📝まとめ:ワクチン政策の変化に振り回されず「冷静に判断」しよう

ワクチン政策の変化に振り回されず
「冷静に判断」しよう
アメリカでは政治的な要因も絡み、COVID-19ワクチン政策が大きく転換されました。特にmRNA技術への信頼性が疑問視され、子供や妊婦への接種推奨が撤回された点は、日本の方針と大きく異なります。
一方、日本では引き続き科学的データに基づいた接種推奨が行われています。しかし、どちらの国でも「100%安全なワクチン」は存在せず、副反応リスクについての理解と情報収集が不可欠です。
🔍個人ができること
- 信頼できる情報源(厚労省、CDC、WHOなど)をチェックする
- SNSや憶測に流されず、医療従事者に相談する
- 自分と家族の健康状況に基づき、慎重に接種を検討する
🔗参考リンク
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