高齢者の皆様、こんにちは。人生100年時代と言われる現代、老後の生活資金は非常に大切です。
政府が導入を検討している「プラチナNISA」という新しい制度について、耳にされた方もいらっしゃるかもしれません。これは、毎月分配型の投資信託への投資を非課税にするというものです。
一見すると、毎月お金が受け取れるため、年金のように安定収入が得られる魅力的な制度に思えるかもしれません。
しかし、ちょっと待ってください!この制度には、皆様の大切な資産を減らしてしまう可能性が潜んでいるのです。
「毎月分配型」の落とし穴

毎月分配型の投資信託は、「たこ足配当」と呼ばれることがあります。
これは、運用で得た利益が少ない場合でも、毎月分配金を支払うために、皆様が投資した元本を取り崩して支払われることがあるからです。
例えるなら、貯金を毎月少しずつ引き出しているようなものです。
これでは、資産は増えるどころか、どんどん減っていってしまいます。
また、分配金には税金がかかる場合もあり、手元に残るお金はさらに少なくなる可能性があります。
銀行や証券会社の言いなりになっていませんか?

プラチナNISAは、銀行や証券会社の窓口で勧められることが多いかもしれません。
親切な担当者の説明を聞くと、安心してしまうかもしれませんが、彼らは手数料収入を得るために、必ずしも皆様にとって最適な商品を勧めているとは限りません。
特に、複雑な金融商品の仕組みやリスクについて、十分に理解しないまま契約してしまうと、後悔することになりかねません。
「よく分からないけど、毎月お金がもらえるならいいか」と安易に判断せず、まずはしっかりと情報を集めることが大切です。
大切な資産を守るために

- 「毎月分配」の言葉に惑わされないでください
安定収入のように見えても、元本が減っている可能性があることを忘れないでください。 - 手数料を確認しましょう
毎月分配型の投資信託は、手数料が高めに設定されている場合があります。手数料が高いほど、皆様の利益は減ってしまいます。 - 長期的な視点を持ちましょう
老後の資産形成は、短期的な利益ではなく、長期的な視点が重要です。複利の効果を考えると、毎月分配型よりも、利益を再投資するタイプの方が有利な場合があります。 - 誰かに相談しましょう
銀行や証券会社の担当者だけでなく、家族や信頼できる第三者、 金融アドバイザーなどに相談してみるのも良いでしょう。 - 自分で学ぶ姿勢を持ちましょう
新聞やニュース、消費者センターの情報などを活用し、ご自身で金融商品について学ぶことが大切です。
プラチナNISAは、使い方によっては資産形成の選択肢の一つとなる可能性もありますが、その仕組みを十分に理解し、リスクを認識することが不可欠です。
安易な判断は避け、ご自身の老後の大切な資産を守るために、慎重に検討してください。
もし少しでも不安に感じたら、契約する前に必ず誰かに相談してください。皆様の豊かな老後を心から願っています。
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