アメリカ産米の輸入拡大は一時しのぎに過ぎず、長期的には日本の米づくりに深刻な影響を与える恐れがあります
米価格高騰と農業衰退が同時進行

近年、日本国内で米の価格が急上昇しています。以下の表をご覧ください。
📊 国産米とアメリカ産米の価格比較(2023〜2024年)
米の種類 | 価格(5kg)2023年 | 価格(5kg)2024年 | 増加率 |
---|---|---|---|
国産米 | 約2,000円 | 約4,000円 | 100%↑ |
アメリカ産米(関税有) | 約2,000円 | 約3,200円 | 60%↑ |
ブレンド米(アメリカ産8割) | – | 約3,000円 | – |
物価高の影響に加え、肥料・燃料コストの上昇、そして農家の高齢化や減反政策により、稲作そのものが衰退しています。農家の平均年齢は65歳を超え、若者の就農も進んでいません。
米農家の声「これでは農業を続けられない」

新潟県小千谷市の米農家・堀井修さんは、アメリカ産米の輸入拡大案に対して強い懸念を示しています。

「アメリカの農家は1,000ヘクタール、日本はせいぜい50ヘクタール。価格競争では太刀打ちできない」
また、国産米が1kgあたり約800円に対し、アメリカ産とブレンドされた米は600円前後で販売されている例もあり、安価な米の流通は日本の米農家を圧迫しています。
政府の姿勢と今後の課題

江藤農水相は、「主食である米の自給が崩れることが国益に反しないか、国民全体で考えるべき」と慎重な姿勢を見せています。
しかし、以下のような構造的問題は解決されていません。
🔍 構造的な課題
- 減反政策の名残による米作の縮小
- 中間業者による“中抜き”構造
- 流通の不透明性(アメリカで日本産米が半額で売られているとの報告も)
高騰する米価格に不満の声

コメント欄には以下のような声が多く見られました。
- 「一年前は5kg 2000円だったのに、今は4000円」
- 「中間で中抜きしてる業者がいるのでは?」
- 「もう安い外食は外米を使うしかない」
- 「米の在庫すらない状態が続くのは異常」
米の価格と輸入問題は“その場しのぎ”でなく、構造改革が必要

アメリカ産米の輸入拡大は、消費者への短期的メリットがあるかもしれません。しかし、国産米の生産基盤が崩壊すれば、日本の「食」の安全保障に大きな影響を与えることになります。
農業を守るためには以下の取り組みが不可欠
- 生産者に利益が還元される流通の見直し
- 若手の農業従事者への支援
- 米消費の回復と国産米への理解促進
最後に
外国では、日本米が安く売られている現状があるとのポストもありますし、中抜きしている者もいるようですし、何が何だかわからないまま、価格だけが高騰していく。
政府は何もわかっていないのだろうかととも思ってしまうが、そんなわけはない。
調査して、説明をと求めても事実を発表するとも思えない。
家では、子供にはお米をたくさん食べてほしいから私たちはオートミールやパン、麺類に置き換えたりしてお米の消費を減らして対策してます。
関連キーワード
国産米・米価格上昇・米輸入拡大・農業衰退・中抜き問題・食料安全保障・アメリカ産米・ブレンド米
関連記事
参考記事
「農業続けられなくなる」関税めぐる交渉の切り札…“アメリカ産米輸入拡大案”に新潟の米農家から不安の声(Yahooニュース/NST新潟総合テレビ)