✅ 高齢者向け住宅は「誰でも入れるわけではない」。費用負担が現実的に厳しいことを知っておきましょう。
🏡 サ高住や老人ホームがあるから安心? ― 本当は要注意

高齢になって住まいに困ったら
「サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)」
「老人ホーム」
に入ればいい、と漠然と思っていませんか?
ですが、実際は
『費用の壁』
『入居のハードル』
に直面するケースが非常に多いのです。
📊 まず、施設の月額費用をチェック!
種類 | 月額費用の目安 | 特徴 |
---|---|---|
サ高住(サービス付き高齢者住宅) | 15〜25万円 | 自立〜軽度要介護者向け。基本的に「住まい+生活支援」のみ |
有料老人ホーム(介護付き) | 20〜35万円以上 | 介護サービスが手厚い分、コストも高め |
特別養護老人ホーム(特養) | 6〜15万円程度(※公的施設) | 比較的安いが、入居待機者が多く、すぐ入れないことが多い |
💬 特に都市部のサ高住・有料老人ホームは月20万円以上が相場。
💸 年金だけでカバーできるのか?

ここで、一般的な年金額と照らし合わせてみましょう。
項目 | 金額(例) |
---|---|
平均年金受給額(月額・単身) | 約15万円 |
サ高住月額費用 | 約20万円 |
毎月の不足分 | ▲5万円 |
年間の不足額 | ▲60万円 |
🔽 つまり、年金だけでは月々5万円以上足りない計算になります。
さらに、
- 医療費
- 生活費(衣食費・日用品など)
- 交際費
なども別途必要ですよね。
つまり、サ高住・老人ホームだけに年金を充てるのは現実的に非常に厳しいのが実情です。
❓ なぜこんなに高いの?

高齢者向け住宅は、単なる「住居」だけでなく
- 24時間スタッフ常駐
- 緊急対応システム
- 食事サービス
- 生活相談
など+αのサービスがついているからです。
当然、これらの人件費・管理費が上乗せされるので、一般の賃貸アパートより高額になります。
🧩 しかも…「入りたくてもすぐ入れない」ことも

特に人気の高い「特養(特別養護老人ホーム)」などは、
✔ 要介護認定を受けていることが条件
✔ 入居待ちが数百人以上
✔ 数年単位で待つことも
という現実があります。
🧮 シミュレーション
老後30年過ごすには?

例えば、65歳でサ高住に入ったとして
毎月5万円の赤字が続くとすると…
期間 | 毎月不足額 | 合計不足額 |
---|---|---|
1年 | 5万円 | 60万円 |
10年 | 5万円 | 600万円 |
30年 | 5万円 | 1800万円 |
🔽
1800万円の持ち出しが必要という計算に!
🏠 じゃあ、どうすればいいの?

安心できる老後のために、今できる準備はこうです。
① 持ち家を確保しておく
メリット | 説明 |
---|---|
家賃負担がなくなる | 住宅費がかからないため、年金だけでも暮らしやすい |
リフォームで老後対応ができる | バリアフリー化や断熱リフォームが可能 |
必要なら売却や賃貸活用もできる | 資産として老後資金に充てることもできる |
② 老後資金を積み立てておく
- 貯蓄型保険
- 積立NISA
- iDeCo(個人型確定拠出年金)
などで「使えるお金」をしっかり準備しておくことが大切です。
③ 家族と話し合っておく
「もしものときどうするか」を、
- 住み替え
- 介護サービスの利用
- 資産活用
について家族で共有しておくと、いざという時に安心です。
📝 まとめ
「サ高住・老人ホーム=安心」ではない現実

✅ 月額20万円超えが当たり前
✅ 年金だけではカバーしきれない
✅ 入りたくてもすぐ入れるわけではない
この現実を踏まえたうえで、
“選べるうちに住まいと資金の備えをしておく”ことが、
老後の本当の安心につながります。
📌 最後に
「うちはまだ大丈夫」と思っていても、
✔ 住宅ローンが終わっていない
✔ 賃貸暮らしで家賃負担が重い
✔ 老後資金に不安がある
そんな方は、一度今後の住まいについて見直してみるのをおすすめします!