2025年5月、アメリカのトランプ政権は、モデルナ社が開発中のmRNA型鳥インフルエンザワクチンへの7億5000万ドル超の予算支援を打ち切る方針を発表しました。
背景には、mRNAワクチン技術の「安全性・信頼性」に関する懸念があり、同時に子供と妊婦へのCOVID-19ワクチン推奨を連邦リストから削除するという方針転換も実施されています。
🧬 mRNAワクチン技術に対するアメリカの政策転換(図解)

mRNAワクチン技術に対する
アメリカの政策転換(図解)
項目 | バイデン政権(~2025年1月) | トランプ政権(2025年~) |
---|---|---|
モデルナへの助成金 | 累計7億6600万ドル(COVID+鳥インフル向け) | 予算打ち切り(2025年5月) |
COVID-19ワクチンの推奨対象 | 全世代(6か月以上の子供・妊婦含む) | 高齢者・高リスク層のみ |
mRNA技術に対する立場 | 「安全で効果的」と推進 | 「安全性が十分に検証されていない」と批判 |
ワクチン副作用への姿勢 | 情報開示が不十分との上院報告(心筋炎リスク軽視) | リスク開示・透明性を重視 |
📰 モデルナ社の反応と今後の見通し

モデルナ社の反応と今後の見通し
モデルナ社は、第1/2相試験での「良好な免疫応答と安全性プロファイル」を強調しつつも、政府の資金打ち切りによって今後の開発計画に影響が出る可能性があることを認めました。
「我々のmRNA技術は今後の感染症対策に不可欠です」(モデルナ社CEO)
🗾日本政府の対応はどうか?

日本政府の対応はどうか?
一方、日本では厚生労働省が引き続きmRNAワクチンを推奨しており、子供・妊婦への接種も継続されています。
特に、妊婦に対しては以下のような理由で接種を推進しています。
理由 | 内容 |
---|---|
✅ 重症化防止 | 妊婦がCOVID-19に感染した場合、重症化リスクが高まるため |
✅ 胎児保護 | 抗体が胎児へ移行し、新生児の感染予防にも効果が期待される |
✅ 公費負担 | 接種費用は引き続き国費によってカバーされている(自己負担なし) |
日本では、ワクチンの接種を推奨していますが、本当に安全か?危険はないか?ご自身でしっかり情報を収集し、慎重に検討をしていただきたいです。
❓ よくある質問(Q&A)

よくある質問(Q&A)
Q1. mRNAワクチンは本当に危険なの?
A1. 科学的には、mRNAワクチンは安全性・有効性が高いとされており、多くの国で承認されています。
ただし、稀に心筋炎やアレルギー反応などの副反応が報告されているため、各国政府は情報開示とリスク管理を強化しています。
Q2. アメリカで子供と妊婦へのCOVID-19ワクチン推奨がなくなったのはなぜ?
A2. トランプ政権は「十分な臨床試験が行われていない」として、定期接種リストからの削除を決定しました。
政治的な判断や安全性に対する再評価が背景にありますが、CDCの委員会による正式承認は経ていません。
Q3. 日本でワクチン政策は変わる?
A3. 現時点で、日本政府はアメリカの動向に関係なく、妊婦・子供を含む全世代への接種を推奨しています。
ただし、今後も副反応報告や海外の研究結果を踏まえ、柔軟に対応していく可能性があります。
📝 まとめ:mRNAワクチンをめぐる日米の分岐

まとめ
mRNAワクチンをめぐる日米の分岐
- アメリカでは政治的判断によりmRNA技術への信頼が揺らぎ、モデルナへの資金が打ち切り
- 日本では科学的根拠に基づいて、引き続きmRNAワクチンを推奨
- 情報の透明性・副作用の正確な周知が、今後の政策信頼性を左右する